2013年8月29日
こんばんは!要修行の金井です!
ものすごーくお久しぶりです!
気づけば8月も終わり。
実に10日ぶりのブログ。決してサボろうと思ってサボっていたわけではございません。
振り返るとこのようなことがあったのです・・・
8月20日 私たちはあるラリーのサービスパークに到着いたしました。
ラリー参戦車両はハセプロランサーエボリューションX。
ドライバーはもちろん、ハセプロ社の長、長谷川代表!
ここは国内ではありません
赤道直下、灼熱地獄のマレーシア!
私たちはAPRC MALAYSIA RALLY の舞台に足を踏み入れたのです!
初の海外、僕のつたない英語が伝わるのか、非常に不安になりながら、ラリーを迎えました。
サービスパーク ANGSANA(アンサナ)
サービスパークの前に広がる建物は大型ショッピングモールANGSANA
急に必要なものができても、ここでことが足りてしまうかなり便利なサービスパーク。
カレーに飽きたらマクドナルドにどうぞ。
ちょくちょく日本の商品が見られるのが面白いのです。
20日の時点ではまだまだサービスパークもがらんどう。
なかなかイメージがつきにくいですね。
今回マレーシアでのラリーでたくさんの協力を頂いた
MRUmotorsports の皆様、本当にありがとうございました。
エボXも一緒にメンテナンスです。
こ、この車両たちはいったい・・・?
こちらはあの有名なサトリアネオ。先代は実はこのような形なのです。
まんまCA4Aですね。
デザイン拝借!というわけではなく、本当にCA4Aをベースに、わざわざヘッドライト、リアハッチ、テールランプのデザイン、内装のデザインを変更した上でプロトンから販売された、地味にお金のかかった車両なのです。
なんとエンジンも4G92と、聞き覚えのある型式です。
この日は参加確認を済ませ、明日のレッキに備えます。
21日
選手がレッキに行っている間、サービスパークの設営、車両の最終確認など、着々と準備を進めていきます!
長い船旅の間に、異常が発生していなかったか、確認を行います。
同じくMRUにてサービスを行うランサーエボリューション8.この車両に限りませんが、皆さん爆音!
いかにもレーシングカーですね。
そして当エボXにもついていますが、圧倒的REIGER率!
REIGER以外のショックを見ることがあったでしょうか・・・・
一度味わってしまうと、手放せないこのフィーリング。
高いものには意味があるのですね
こちらもREIGER、ストロークの量が尋常ではなさそうです
おお!見慣れたエンジンが!三菱の名機ですね。
マレーシアではサトリアばかりで、ベースのミラージュを見ることはほぼ皆無!
やっとみることが・・・・・・・・
できませんでした。
思いっきりエンジンがスワップされています。
逆に言うと、サトリアではこういったことも可能ということ
かなり面白い車両だと思います!
レッキも無事(?)終了。
明日はレッキ2、車検、そしてシェイクダウンです!
22日
私はエボの横で車検場までコドライバー。車検をこなしていきますよ!
まずは車検ベテラン勢の車検を見学。
この姿で公道を走ってくるのは非常にかっこいい!
さて、僕たちの番です!
僕はドライバー、コドライバーのレーシングギアをもって、車検担当員の方にチェックをしていただきます。
その間、吉澤はスペアパーツとともに、車両の車検適合不適合のチェックをSCRUTINEERの皆様にお願いします。
許可されていない部品はないか?今後不正されることがないか?
モータースポーツの世界では非常に大事!デフ、トランスファー、タービン、エンジンに封印を行っていきます。
無事に車検も合格!
サービスパークに戻り、すぐに始まるシェイクダウンへ!
画像は牟田選手。
エボXとりそこねました・・・・
ビデオカメラと通常のカメラの二段構えは非常に難しいです・・・・
シェイクダウンから戻り、レセプションパーティー。
Aprc主要ドライバーのインタビューが繰り広げられます。
世界をまたに駆けるアジア選手権ドライバー。
流暢な英語での受け答えにはあこがれてしまいます。
さぁ、いよいよ明日はDAY0!ラリーがスタートいたします!
23日
プレスタートパークからこの日は始まります。
ギャラリーの皆さんがラリーカーやラリードライバーにもっとも近づける素敵なエリアです。
マレーシアには車が好きな方が非常に多く、通りすがりの買い物客の方もラリーカーに釘付けでした。
SS1スタート!道は朝に降った雨でぬったぬた!無事に帰ってきてください!
あっという間に車両はこのとおり!過酷さが伝わってきます。
無事にSS1が終了。さぁ、明日はもっと過酷です!
24日
DAY1
「クールスーツが動かない!」
この灼熱地獄では一大事です。
一度目のサービスで何とか修復。
灼熱でも耐えられるよう、クールスーツのために氷を用意して車両を送り出します。
若干の左側ヒット。
インタークーラーパイピングを軽く損傷。
エアの二次吸いが発生してフルパワーが出ない状況でした。
これだけで済ませたのはさすがです。
若干のトラブルを抱えつつ、DAY1を無事に完走。
何とか生き延びましたが、DAY2はどうなるでしょうか・・・
25日
DAY2
ラリーはDAY2、最終日を迎えます。
無事に帰ってくることはできるでしょうか・・・
ここで温存しておいたA031を投入!
終始ドライとマッド混合の路面状況、リタイヤの可能性を少しでも減らします!
と、そこにトラブルが発生。
どうも5000回転からエンジンがふけない
サービス時間ぎりぎりまで対策を検討しますが、なかなか改善せず。
次戦への課題となってしまいました。
最終サービス。ここまできたら完走も当然!あとはリエゾンを通ってパルクフェルメに車両をいれるだけです!
車両は若干手負いの状況
左フロント、左リアを同時にバースト。写真のように室内側にタイヤがよっています。
アームが曲がってしまうほどの衝撃。よくサービスパークまで帰ってこれました・・・
いくつものトラブルはありましたが、無事にFINISHラインにたつことができました!
ふたを開けてみれば
FIA-APRC CHAMPIONSHIP 2013 総合 4位
MRC Malaysia CHAMPIONSHIP N4 クラス 2位
という好成績
完走をすれば必ず結果はついてくる
長谷川選手のラリースタイルがまさにそのまま現れたラリーとなりました。
今回このような世界に飛び込めたこと、自分にとってとても大きな経験になったと思います。
世の中には、とんでもない世界がまだまだあるのだなぁと思う、要修行の金井でした。