2020年、世界ラリー選手権(WRC)日本開催誘致へ向けて

お知らせ

2017年8月1日

毎日新聞より
https://mainichi.jp/articles/20170801/ddm/035/050/110000c

【ユバスキュラ共同】トヨタ自動車の友山茂樹専務役員は30日、世界ラリー選手権(WRC)第9戦で同社チームが優勝した直後にインタビューに応じ「日本開催がトヨタの悲願だ」と述べ、2020年ごろをめどに誘致を目指す考えを示した。第9戦が開かれたフィンランド・ユバスキュラで語った。

 世界ラリーは、国際自動車連盟が創設。17年は欧州を中心に13戦が組まれ、一般道を走るラリー車の様子をファンは間近で見ることができる。日本では04~10年に北海道で開催されたが、運営の難しさから撤退した。開催には地域、行政との調整が必要となる。

 友山氏は、フィンランドでは子ども連れの観客が多いことを挙げ「こうした文化を日本にも築き、若者の車好きを増やしたい」と話した。トヨタは今年4月にモータースポーツ部門を「ガズーレーシングカンパニー」として主要事業の一つに格上げし、友山氏がトップを務める。

 トヨタは31日、ユバスキュラ郊外のラリー車の開発拠点を公開。元ドライバーで現在はトヨタチーム代表のトミ・マキネン氏の所有施設を改装し、約120人が働く。運営責任者の堀川龍雄氏は「ここはラリーの知見を本社の開発部門に還元する重要な仕事も担っている」と説明した。